景気迅速把握へ新指数

旅先の楽しみの1つに、ホテルで地方紙を読むことができる、というのがある。

先日初めて愛媛県に足を踏み入れ、その感動のまま読んだ愛媛新聞(2017/8/19)。それによると、経産省が、TwitterやPOSデータを利用し、AIで投稿分析・数値化することにより、景気動向を把握するという、新しい経済指数の開発を進めているということが書かれていた。

Twitterだけでなく、POS等の販売情報も含めているところが、「さすが経産省!」という気がするが、逆にPOSデータだけでも景気がわかるだろうに、何故Twitterを利用するんだろうか、Twitterのデータが利用しやすいというのは開発者にとっては周知の事実であるが、それ以外に、何かあるのだろうか、と訝しまずにはいられない。

おそらく、POSデータは現在の景気分析に強く、記事に記載されていたつぶやき・「残業で疲れた」「給料が増えない」というようなTwitterのデータは、将来への分析に役立つのだろう。

現在の上述の長所は、「鉱工業生産や商売販売に関する既存の統計は集計に時間がかかり、発表は一ヶ月程度先になるが、新指数は毎週の結果が翌週に公表される」という即時性のようであるが、その反面、まだまだ「収集できるデータや分析能力が不十分で、精度向上が今後の課題」だそうなのである。

個人的には、多くの人間を扇動して、何か特定の方向にあおるようなツイッターが出てきた場合どうなるんだろう…と思ったりなんかするが、最近のSEO対策は小手先の策を弄するようなことは見破られるように、このようなシステムも正しい分析ができるようになればいいな、と思ったりする次第である。